Rhymoe®と他の英語プログラムとの違い

Rhymoe(ライモー)はぱっと見、そしてぱっと体験しただけだと、他の英語リトミックだったり、英語でダンスのプログラムと同じように捉えられがちです。しかしそれらとは異なります。

まず英語リトミックとは目標とするところが違います。Kidsのプログラムでは非常に共通点が多いのですが、リトミックが音楽的発展(読譜、調音、ソルフェージュ、即興演奏など)を目標とするのに対して、Rhymoeは言語的発展(英語のリズム感覚の養成、英語の発音の向上、音楽のリズム感覚の養成、など)を目標としている点が異なります。これはレギュラーのRhymoeプログラムで顕著となり、Visual Phonicsやリズミカルなチャンツなどを行い、そのような言語的能力の発展をめざします。

それから「英語でダンス」的なプログラムとは、動きながら英語の歌を歌ったり、英語を話したりするところの、根拠となる部分が決定的に違います。おそらく「英語でダンス」プログラムでは、オール英語でダンスの指導をすることで「全身で英語を感じ、英語を学ぶ」とうたっているでしょう。しかしながら、それが本当に、英語という言語の動きと、われわれ日本人が本来持っている動きの特性とを考慮したうえでのアプローチになっているか、という点では非常に疑問が残ります。そしてその結果、英語で踊って英語を学んだ気になっているけど、ほとんど身にはついていない、ということが十分起こりえます。

日本のわらべうたとイギリスのナーサリーライムで日本語・英語の言語リズムを比較した鷲津名都江氏は、英語の言語リズムを「バウンシング・リズム(ボールが弾むようなリズム)」、日本語の言語リズムを「ストンピング・リズム(足を踏みしめて歩くようなリズム)」と紹介しました。
そして、日本人英語教育指導者がナーサリーライムなどを使用して英語教育をする際、「日本語の重いストンピング・リズムの足取り・振り付け」で、弾むようなバウンシング・リズムを持つ英語の音楽を使って踊る指導をしており、「ますます重いストンピング・リズムの訓練になってしまう」、「日本人のストンピング・リズムが無意識のうちに顔を出してしまうのですから、自分たちの文化・言語の中で身についたものは本当に根深く、自覚していないと恐いものです」と述べています。またこれは、日本人英語教育指導者だけでなく、英語ネイティブ教師についても同様の現象がみられる、すなわち、日本人が本来持っている身体の動きの特性を理解できないまま、知らず知らずのうちにストンピングリズムの動きを増長してしまう、ということがしばしば起こっているのです。

そのためRhymoeでは、まずバウンシングリズムに体が慣れるところを大切にします。それを促すために、レッスン中には必要に応じて日本語の説明を入れます。それはなぜこの動作をするか、なぜこの言葉を言うか、ということを分かったうえでやっていただきたいからです。大人にはそれが非常に効果的ですが、子どもであっても同様です。
なぜならば、われわれ日本人は、母語が日本語だから。日本語の方が明らかに、理解できるから。そして体を英語に同調させることを当人が理解したうえで、英語のリズムに触れる。そのほうが、ただネイティブの英語だけを聞いて慣れていくよりも、圧倒的にたやすく、すっと英語が体に入り、そして忘れないのです。

おそらく英語教育に熱心な保護者の方々にとっては、そんなこと信じられない、と思われるかもしれません。実際うちで毎日英語のビデオや音楽を聞かせているとか、英検何級を取ったとか、フルタイムの英語スクールに通わせてるとかいう方の中には、私のRhymoeのやり方を聞いても「この子には易しすぎる、そんなことは必要ない」とおっしゃる方がいます。
けれども私はそのような方に問いかけます。
その子ども達は、本当に、英語でコミュニケーションできるスキルを持っていますか?
発音がネイティブ並みに奇麗でなくても、英語のリズムをつかみ、ナチュラルな英語を聞き取れ、ナチュラルな英語を話せ、ネイティブの人に通じますか?
いくら英語のアルファベットが書けても、単語を知っていても、英語でコミュニケーションをとるための素地がなければ、その英語学習は、いったい何のための学習ですか?ただ受験のためですか?

小さい頃から全て英語でやっている環境に身を置いていれば、子どもが自然と英語を理解できるようになる、英語を話せるようになる、と思っていたら、それは残念ながら間違いです。それが本当の意味で発揮されるのは、第2言語の習得に最適期と言われる、5-6歳くらいからでしょう。そのことは、乳児期から小学低学年までアメリカで上の二人の子どもを育て、さらに第3子を4歳半から2年アメリカで育てた経験、そしてその間、同年代の在米日本人の子ども達を観察していて実感していることです。
5-6歳になるまでの幼児期では、英語を話したり書いたりすることに躍起になることよりも、母語と異なる言語の音に同調する能力を高めておくことに重点を置いた方がいいでしょう。すなわち、どのように言語を身体で聞き取り、受け止め、再現するか。ということです。そこに徹底的に向き合っているのが、Rhymoeなのです。そしてそのような言語に対するアプローチは、小さい子どものみならず、すべての年齢にとって有効なのです。

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